何者【ネタバレ有】

朝井リョウ氏原作の映画『何者』を観た。

 

斜に構え、世の中を睥睨して生きてきた私は、当然、主人公の拓人に感情移入してしまったのだが、彼(かつ私)の考え方を糾弾したり、あるいは矯正しようという思いは更々起こらないし、作者もそれを望んでいるわけではあるまい。

怯懦や嫉妬という感情は人間の本質的なものだと考えているからである。

 

彼の一番の問題は、彼自身が「頭の中にあるうちは、なんだって傑作なんだよ。」という言葉で語っていたことだが、頭の中の事物を、羞恥や全能感という殻を破り去って、現実に実行できなかったことであろう。

つまり、勇気が欠けていたのである。

 

結局、彼の勇気の欠落は、就職留年をしてなおNNTという目に見える結果で現れてしまった。

 

 

これを観て何か就活に活かせるかと考えてみたが、特に思いつかなかった。

全能感など跡形もなく引き裂かれ、既に恥も外聞も捨て、大手から中小に切り替えた後である。

 

決して人事を尽くしたわけではないが、天命を待つほかない。